2007年07月25日

小児がんをなくすために

先日、知り合いの子供が、小児がんによって、不幸に見舞われました。その時、聞かされた小児がんが発見されるまでの経緯は、以下のようなものでした。

--------------------------------------------------------------

いつものように寝ていると、子供が夜中起きて
「頭が痛い。」と言い出しました。

そして、突然吐き出してしまったのです。
その時は、「風邪かな。」程度にしか、考えていませんでした。

次の朝、かかりつけの病院に行きました。そこで、医師から言われたのが
「ただの風邪でしょう。」でした。

しかし、その後、1週間しても一向に頭痛や吐き気の症状が回復しなかったため、小児科のある大きな病院に連れていきました。

その病院でも、風邪と診断され、症状がよくなるまで、通院させることにしました。

何回か通院した後、症状がよくならないので、医師から
「検査のため入院して様子を見ましょう。」

まさかこの時から、子供が病院で最後まで過ごすことになるなんて、全く誰一人として想像できませんでした。

そして次の日に、医師から電話で告げられたのは、
「脳に大きな腫瘍が見つかりました。すぐに来て下さい。」
でした。

--------------------------------------------------------------

一般に子供は、大人と違い、がんにかかっていても症状が分かりにくく、子供の訴えがあいまいなこともあって、がんの早期の発見、診断が難しく、手遅れになるおそれがあります。

小児がんだけに特有とされる症状は少なく、子供の発育が早いことから、がんの経過が極めて早く、全身に転移してしまうことが多くあります。

そのため、小児がんを早期発見するためには、一番大切なことは、子供の様子を注意深く観察して、子供に元気がない、食欲がない、貧血があるなど異常な症状を早く発見することです。

とにかく、一人でも多くの子供が、がんやがん以外の病気でも、命を落とすことのないように、願います。
ニックネーム Yuu at 13:56| その他

2007年07月23日

小児がんの特徴

小児がんとは、一般的に15歳以下の子供に起こるがんで、成人のがんと全く違い、がんができる場所も性質も異なります。成人のがんに多い、胃がん、肺がん、子宮がんなどといったがんは、小児がんには、ほとんどありません。

かわりに小児期に特徴的な悪性腫瘍(近くの組織に進入し、体の細胞を破壊しながら増え続けてゆく細胞)が発生します。

これらの悪性腫瘍が発生する原因は、胎児の時に、体の神経や肝臓、網膜などになるはずだった細胞が、胎児の体ができあがった後も残っていて、異常な細胞に変化し増えていった結果と考えられています。

そしてこれらの細胞は、体が幼いためか抑制が利かないので、増殖力が強く、がんの進行が早いのが特徴です。

また、小児がんは、肉腫(骨、脂肪、筋肉、血管等に発生するがん)が多いことが特徴として挙げられます。そのため、外科治療による治癒が難しいとされています。しかし、抗がん剤が効きやすいという特徴も持つといわれています。

小児がんの半分は5歳までに起こり、成長するにつれて減少します。また母親のお腹の中(胎内)にいる時から、がんが始まる場合があります。
ニックネーム Yuu at 16:55| 小児がんの特徴

2007年07月21日

小児がんの種類

小児がんの中で一番多いのは、白血病、次いで脳腫瘍、そしてリンパ腫、神経芽細胞腫、ウイルムス腫瘍、骨肉腫(骨のがん)、網膜芽細胞腫、軟組織肉腫、肝がん(肝芽腫)などがあります。

◆ 白血病
白血病とは、「白血球のがん」、もしくは「血液のがん」といわれ、血液中の白血球が、異常に増殖し血液内で増加する病気です。白血球の数が増えるだけでなく、増加した白血球は通常とは形態が異なったもの(腫瘍化)となります。白血球系の細胞の腫瘍であることが多いため白血病と呼ばれますが、実際には赤血球系や血小板系の細胞が腫瘍化したものもあり、これらも白血病と呼ばれます。

◆ 脳腫瘍
脳腫瘍は、脳の疾病のひとつで、頭蓋内組織に発生する腫瘍のことを指し、良性と悪性の2種類あります。一般に、脳組織内に発生する腫瘍は悪性のことが多いのに対し、脳組織の外側に発生する腫瘍は良性の場合が多いのです。

◆ リンパ腫(悪性リンパ腫)
悪性リンパ腫は、人間の免疫システムを構成するリンパ節やリンパ組織に発生する腫瘍です。悪性リンパ腫は、血液やリンパ液にのって容易に全身に進行し、特にリンパ節を中心に浸潤、リンパ節を増大させます。

◆ 神経芽細胞腫(神経芽腫)
神経芽細胞腫(神経芽腫)は、子供の悪性固形腫瘍のなかでは最も多く、主に腎臓の上にある副腎という臓器、又は交感神経細胞から発生します。交感神経は背骨の両側に沿って走っているため、首、胸、お腹、骨盤のどこからも発生します。

◆ ウイルムス腫瘍
ウイルムス腫瘍とは、腎臓から発生する小児がんです。よくウイルムス腫瘍は、肺転移を起こしますが、肺転移を起こしていても完治が期待できるものが多い悪性腫瘍です。しかし、まれに悪性度が高く、治療しにくい腫瘍が発生するので注意が必要です。

◆ 骨肉腫(骨のがん)
骨肉腫は、一言で言えば、骨のがんで、腫瘍細胞が骨組織を作るのを特徴とします。骨肉腫は、主に手足の骨の関節に近いところから発症します。まれに、全身の骨に発生することもあります。
ニックネーム Yuu at 18:33| 小児がんの種類

2007年07月18日

小児がんの症状

◆ 白血病
白血病の症状は、元気だった子供が、息切れ、動悸、倦怠感、顔面蒼白などの貧血症状になったり、食欲不振、発熱、手足の痛み、眼の周囲や手足に出血斑やあざができたりします。また、これまでになかったグリグリが首のあたりにできたりします。

◆ 脳腫瘍
脳腫瘍は、脳圧が上昇することによって生じる頭痛、嘔吐、意識障害などの症状や、視力の低下や歩き方がおかしくなるなどの運動麻痺などの症状が見られます。主に、4歳から10歳位の子どもに発生することが多くなっています。

◆ リンパ腫(悪性リンパ腫)
リンパ腫の症状は、首のあたりのリンパ節やお腹に腫れやしこりができ、これまでになかったグリグリができます。また、リンパ腫が進行すると高熱や体重減少といった症状が現われます。リンパ腫は、4歳から10歳位までの子どもに多くみられます。

◆ 神経芽細胞腫(神経芽腫)
神経芽細胞腫(神経芽腫)の症状は、おなかにしこりができます。また、足が痛くなる、あるいは動かなくなる、頭の骨に転移をして顔が腫れたりすることもあります。このがんは尿の検査でみつけることができ、生後6か月位の乳児を対象に全国的に保健所でマススクリーニング(集団検査)が行われています。

◆ ウイルムス腫瘍
ウイルムス腫瘍は、腎臓にできるので、大きくなってから側腹部にしこりができ、つるつるした感触があります。また、おしっこに血が混じって病院を訪れ、小さいうちに発見される場合もあります。ウイルムス腫瘍は、生後間まもなくから5歳位までに多い小児がんです。

◆ 骨肉腫(骨のがん)
骨肉腫(骨のがん)の症状は、年長児が手足の大きな骨の痛みを訴え、少し腫れたり、熱をもったりします。また、運動をしていないとき(寝ているときなど)にも痛みます。また、骨がもろくなるため骨折をおこして。骨肉腫と発見されることもあります。
ニックネーム Yuu at 18:35| 小児がんの症状

2007年07月15日

小児がんの治療

現在では、小児がんに対する治療は、どんどん良くなっており、早期に発見、診断されれば、化学療法・薬物療法(抗がん剤治療)がよく効き、それに外科的手術療法、放射線療法を組み合わせて、多くのがんを治すことができるようになってきました。

これは、大人の癌に比べて、子供は抗がん剤や放射線治療が効きやすいためで、進行した小児がんでも完治が期待できるようになってきています。

◆ 化学療法・薬物療法(抗がん剤治療)
化学療法とは、医薬品を使ってがんを治療することです。単に化学療法といった場合は、抗がん剤治療、つまり、がんに対する化学療法をさすこと多いです。
抗がん剤治療は、内服や注射、または点滴によって、全身に広がる可能性のあるがん細胞や、すでに他の場所へ転移していたり、全身に広がっていると考えられるがん細胞を治療するものです。

◆ 手術療法
手術療法は、局所の腫瘍を、主に切って取り除く治療法です。近年では医療技術の発達に伴い、がんを含む様々な病気に対する手術は、格段の進歩を遂げ、体に負担の大きい手術も比較的安全に行うことが可能になってきた。

◆ 放射線治療
放射線治療は、がん治療の一環として、放射線が持つ電離作用で悪性腫瘍を制御する目的で行われる治療法で、一般的には、腫瘍のある部分のみをねらって行う局所療法です。また放射線は必ず皮膚を通過して腫瘍部分に達するため、照射された部分の皮膚に日焼けのような症状が起こります。そのため放射線治療を受ける場合は、皮膚への刺激を避けるよう工夫し、皮膚炎の予防に努める必要があります。
ニックネーム Yuu at 00:11| 小児がんの治療